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調理実習(第154回)
平成30年4月23日(月)、24日(火)に第154回調理実習を開催し、2日間で8名の方に参加していただきました。
<メニュー>
菜の花どんぶり、ごぼうぎょうざ、トマトとアボカドのハニーマスタード和え、ミックスベリーのゼリー、雑穀米ごはん(おかず・デザートのみ309kcal・塩分2.1g、炭水化物32.2g)
<参加者の感想>
菜の花どんぶりは塩気がもう少し欲しかった。雑穀米は合わないのではないかと思う。菜の花がどんぶりのメインなのでとてもヘルシーだと思う。
ごぼうぎょうざは皮に対して中身が多い。新ごぼうの香りが良くて歯ごたえがあって、よく噛むことにつながる。
トマトとアボカドのハニーマスタード和えは美味しかったので家でもぜひ作りたい。バルサミコ酢の名前は聞いたことがあるが初めて食べた。味が良かった。
ミックスベリーのゼリーは上品だった。
久しぶりに参加して、実習した料理を食べてみて自宅での食事の味付けが濃くなっていることを実感した。初めて参加したが味付けも薄めだし、自分が食べる量はこの量3倍くらい食べていると分かった。
などの感想をいただきました。
今年は気温上昇が早く、普段この時期が旬の菜の花がもう終わってしまいました。菜の花の代わりに、アスパラガス、小松菜、スティックセニョールなどを使って見てもよいと思います。
ごぼうはみじん切りにしていますが、千切りにすると風味も触感も変わってまた違ったぎょうざが味わえます。
どちらもお試しください。
次回は5月27日(日)に中食の勉強会を行います。普段食べているコンビニやスーパーの弁当などを持参してもらい、どうすれば良い食事になるのか検討していただきます。
参加希望の方はクリニックにてお申し込みください。
インスリンポンプとCGMの最新情報 (ミニメド640G)
2015年2月からSAP(リアルタイム皮下グルコース値が分かるCGM付のインスリンポンプ:ミニメド620G)を使用していますが、このたびさらに新しい機能がついた640Gが使用できるようになりました。これは、Low Glucose Suspendedという、低血糖、もしくは低血糖を予測した時点でインスリン注入が中止される機能です。
私は、「低グルコース前一時設定」を60mg/dlに設定していますが、血糖値が下がってくるスピードを予測してポンプが自動的に注入停止されます。早いスピードで下がるときは120位でも中止になり、ゆっくり下がってくるときは80台くらいで中止になります。
この機能を使うと低血糖になる頻度がかなり少なくなり、補食の回数も減ります。
残存インスリンが0の場合は、補食はしなくても血糖は自然と上がりますが、残存インスリンがある場合は補食が少量必要です。優れものです。
写真1:早朝に低血糖になる前にインスリン注入停止になり、低血糖を回避
写真2:昼の食事が遅くなったときにインスリン注入停止になり低血糖を回避
フットケア通信 2018年春号
今年は例年よりも桜の見ごろが早く到来し、すでに散り始めてはいますが、舞い散る桜の光景もとても綺麗で春の訪れを感じます。
春の季節とともに、お花見など出かけることも増えていくことでしょう。
お出かけには靴は必需品ですね!
糖尿病管理においても重要な〝 フットケア ″
今年から季節ごとにフットケア通信を発行していくことになり、今回第1号となる春号を作成しました。
大切な靴選びのポイントを掲載しています。
『自分の足に合った靴』を履いてお出かけしてみませんか?
↓↓どうぞご覧ください!
年度はじめの糖尿病自己管理
4月に入り、福岡では桜吹雪が舞っています。
美しくも儚い和の美学が視界いっぱいに広がる様には高揚感を禁じえません。
さて、新年度がスタートし、新しい環境のもと期待と不安でいっぱいの方々も多いかと思います。
新しい目標や抱負を描いている方もいらっしゃるでしょう。
そんな緊張感でみなぎっている年度初めこそ、ぜひ健康を第一にお考え下さい。
「5月病」という言葉がありますね。
これは季節性の燃え尽き症候群です。
人間の体は緊張やストレスにさらされると様々なホルモンを分泌して対抗します。
急激なものに対してはカテコラミン(アドレナリンなど)が、慢性のものに対してはステロイド(糖質コルチコイド)が出て血圧を上げたり、炎症を抑えたりして危機を乗り越えようとするのです。
そうすると体が軽く、どんな困難にも打ち勝てるような気がいたします。
しかし、そのような無理は長くつづきません。
車や航空機のように過給状態を続けるとエンジンが焼き付いてしまいます。
人間のエンジンはなんでしょうか?
脳=こころですね。
5月病とはこころの疲れ、すなわち「うつ状態」と考えられています。
重症になると「うつ病」になります。
実は、先ほどの2種類のホルモンは血糖値を上昇させる作用も持っています。
糖は最も重要なエネルギー源ですから当然のことと言えるでしょう。
ですから、年度初めの今のように転職・転勤や引っ越しなどの大きな環境変化があった際には、血糖コントロールが悪化するケースが多いのです。
運動不足になりやすい梅雨や暑い夏場を迎える前に血糖コントロールが悪化すると、なかなか改善することが難しくなります。
解決策は「無理をせず、意識して休息をとること」につきます。
燃え尽きる前のこの時期から始めることが大事ですが、現実には年度初めの業務に忙殺されてしまう懸念があります。
できるだけ効率よく、少ない負担でできることを探したいものです。
一つの具体例として糖尿病臨床研究センターの取り組みをお示しいたします。
机の上に机があるのがおわかりでしょうか。
これは立った状態でデスクワークをするためのスタンディングデスクというものです。
恐ろしいことに、長時間じっと座ったままの姿勢でいると血糖コントロールが悪化するばかりでなく、なんと入院や死亡の危険性まで上がるのです。
また、転倒骨折や関節障害さらには認知機能低下などの直接的な寝たきりの原因にもなります。
ですから、デスクワークを行う際には、30分毎に軽い歩行や運動をすることで糖尿病になる可能性が低くなり、糖尿病の方の血糖コントロールも改善すると推奨されています。
しかし、それも集中していたら忘れそうだし仕事も中断されるしということで、いっそのこと立ったまま仕事したらいいじゃないかという“スタンディングワーク”を推進する動きが出てきました。
スタンディングワークは欧州を中心に普及してきましたが、特にGoogleやFacebookなどの先進的なIT企業では早くから取り入れられているそうです。ずっとコンピューターと向かい合って座っていたからでしょうね。
仕事の効率もよくなりますので、無駄な残業を減らして休息時間をしっかりと取るのに有効な方法です。
新しい生活の始まりを機に、なるべく椅子に座らない生活をめざしてみるのも良いのではないでしょうか。
【参考文献】
Colberg, S. R. et al. Physical Activity/Exercise and Diabetes: A Position Statement of the American Diabetes Association. Diabetes Care 39, 2065–2079 (2016). PubMed
Rockette-Wagner, B. et al. The impact of lifestyle intervention on sedentary time in individuals at high risk of diabetes. Diabetologia 58, 1198–202 (2015). PubMed
Bakrania, K. et al. Associations Between Sedentary Behaviors and Cognitive Function: Cross-Sectional and Prospective Findings From the UK Biobank. Am. J. Epidemiol. 187, 441–454 (2018). PubMed
Ekegren, C. L. et al. Physical Activity and Sedentary Behavior Subsequent to Serious Orthopedic Injury: A Systematic Review. Arch. Phys. Med. Rehabil. 99, 164–177.e6 (2018). PubMed
Song, J. et al. Sedentary Behavior as a Risk Factor for Physical Frailty Independent of Moderate Activity: Results From the Osteoarthritis Initiative. Am. J. Public Health 105, 1439–45 (2015). PubMed
南風通信 4月号
ようやく春が来て暖かい日が多くなってきました。
今月の南風通信は3月に行われた1型フリートークの会の報告や
はるかぜマラソンの記事、さらに3、4月から就職した新人さんを
紹介しています!
是非ご覧になって下さい♪
南風通信4月号←こちらをクリックすると記事が閲覧できます。
海ノ中道はるかぜマラソンに参加しました
3月18日に、海の中道はるかぜマラソンに参加しました。
天候は曇りで、寒くも暑くもなく、風も強くなかったので走りやすいお天気でした。。
5km、10km、ハーフのマラソンにTDJから20名が参加しました。
この日のために頑張ってトレーニングをした人も、ほとんどトレーニングしなかった人も
皆さん完走し、それぞれの自己ベストを残すことができました。
初めて参加された1型糖尿病の患者さん、インスリンポンプ(SAP)を開始して初めてのマラソンでしたが、10kmを自己新で完走されました。『思ったよりもきつくなくて楽しかったです』との感想でした。次はフルマラソンに挑戦かな?
私は、昨年からの筋トレの効果か、10km57分台で、昨年よりも約2分記録更新しました!この10年では自己ベスト、年代別では9位/136人でした。筋トレを継続して、次のシーズンのフルマラソンでは、自己ベストが出るように頑張ります!
はるかぜのなかで咲き始めたチューリップに癒されました。
3月クリニックのお花
リューココリーネ
モルセラ
宿根スイトピー
スナップ
ラナンキュラス
パロットチューリップ
ラナンキュラス
八重チューリップ
レースフラワー(グリーンミスト)
歩の会 ボーリング大会のお知らせ
ボーリング大会を開催します。
スコアなんて気にせずに(笑)ピンに向かって思いっきり投げてみましょう。
気持ちもスカッとしますよー。
ふるってご参加下さい。
日時:平成30年3月12日(月)
10:00 ラウンドワン天神 1F受付前集合
※参加費は無料ですが、実費分はご負担いただきます。
2ゲームする予定です。
料金1610円(ボーリング代1240円+靴代370円)
※参加ご希望の方は申込が必要になります。
クリニックまでご連絡お願い致します。
TEL092-534-1000
南風通信 3月号
お花の少ない冬の間、ずっと美しい花姿を楽しませてくれる
クリスマスローズが、待合室から見えるお庭に元気に今年も咲き誇っております。
是非ご鑑賞ください。
さて、今月はお散歩会で「節分祭」のレポートや
初企画「男の料理教室」のレポートを掲載しております。
ご覧ください。
1型糖尿病「高齢化社会にどう生きる?」
日中は寒さもやわらぎ、春らしさを感じられる季節になってまいりました。
庭先のチューリップもようやく芽吹き、陽気をたっぷりと吸い込んで開花の準備をしているようです。
以前、糖尿病患者数が増加していると申し上げましたが、同時に高齢化も進んでおります。
最近よく「2025年問題」という言葉を耳にしますね。
団塊の世代が後期高齢者になり、超高齢化社会を迎えることで生じる介護・医療をふくむ社会全体の問題のことです。
当クリニックでも下図に示しますとおり、2型糖尿病だけでなく1型糖尿病の高齢化も進んでいます。
1型糖尿病の治療は進歩し、合併症による死亡は大きく減少いたしました。
たいへん喜ばしいことですが、高齢化対策を急がなければならないようです。
当クリニックの2025年の高齢化率を予測してみました。
ご覧のとおり、あと8年で現在の2倍に相当する17.5%の方が65歳以上になるようです。
対策と言っても何か特殊なことが必要になるわけではありません。
今でも糖尿病療養指導として皆様とともに行っていることを、より体系的に漏れなく、そして分かりやすく簡潔にお伝えしなければならない、ということです。
米国糖尿病学会の機関紙の一つである「Diabetes Spectrum」誌は、専門の医療者向けに治療を個別化するための戦略を策定するだけでなく、糖尿病自己管理をしている患者さんのための教育を支援する役割があります。
2014年にすでに“高齢1型糖尿病患者のマネジメント”という総説が掲載されていました。とても具体的で網羅された内容でしたので和訳して以下に掲載いたします。長くて恐縮なのですが、一度お目通しいただければ納得いただけるものかと思います。
医療者の方だけでなく、ご高齢の1型糖尿病患者さんを介護されている方もしくは老後が不安な1型糖尿病患者さんにぜひ読んでいただければ幸いです。
※画像の2次利用は構いませんが元文献の引用は必要です。
Dhaliwal, R. & Weinstock, R. S. Management of Type 1 Diabetes in Older Adults. Diabetes Spectr. 27, 9–20 (2014).
南昌江内科クリニック
TEL.092-534-1000・FAX.092-534-1001
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