院長メッセージ

第38回 ヤングホークスサマーキャンプ 2006.08.27

院長メッセージ
2006年08月27日

 一大行事の小児糖尿病サマーキャンプが無事終わりました。今年で38回目、場所も日程もこの数十年変わらず、8月17日~24日の8日間、夜須高原のやすらぎ荘で行われました。

 今年は初参加の子供たちが多く、特に小学校1、2年生の女の子が多かったです。初日はまだ慣れないためか、それともお母さんが恋しいのか、心配そうにしていましたが、日にちが経つにつれ、とっても元気になってきます。そのうち素が出て、我がままを言ったり、喧嘩をしたり、まるで家族のようです。
 朝は6時に起床、6時30分からラジオ体操、そのあと皆で掃除をして、検査室で血糖測定、インスリン注射、それから朝ごはんです。食事は、すべて中村学園の栄養士さんの卵の学生さんたちが作ってくれます。カロリーもバランスも計算され、その上とっても美味しい食事です。皆でいただく食事はさらに美味しさを増します。昨年は野菜がなかなか食べられなくて、とっても時間がかかった子供たちも、今年はずいぶん早く食べられるようになっていました。ステーキの夕食の時には、栄養士さんからフォークとナイフの使い方も習いました。
おしゃべりが多すぎたり、途中ジャンケンで遊んだりしてお行儀が悪い子供はまさえおねえちゃんからしっかり叱られましたね。

 朝食が終わったら、お皿洗いは中学生のお仕事です。2人の皿洗い当番で、100人分の食器を洗ってくれました。手がふやけて腰が痛くなったでしょう?ご苦労さまでした。

 そのあとは1時間の“糖尿病教室”です。今年は、中学生の数名と高校生に担当してもらいました。キャンプが始まる前から、彼らは一生懸命勉強して、自分たちで資料も作っていました。自分より年下の子たちにわかりやすいように黒板に書いたり、マンガ風にしたり、ずいぶん工夫をした様子がよくわかりました。皆が理解したかどうかは別にして、本当によくがんばってくれました。ありがとう。

 糖尿病教室が終わったら、毎日いろいろな行事が目白押しです。クッキーつくり、旗つくり、運動会、ハイキング、バーベキュー、山登り、ディスコ大会、
フリーの時間には、プールに入ったり、体育館でドッチボールをしたり、お話したり。。。
お風呂のことはここでは内緒にしておきましょう。
山登りは台風で延期になり、足場もとても悪かったですが、幼稚園年長の男の子も、山頂までも登ることができました。皆達成感に満ちた顔をしていました。それぞれの場面で、子供たちはたくさんの思い出を作ったようです。

 高校生は、毎晩遅くまで“洗濯当番”として39人の子供たちの洗濯をしてくれました。
「早く寝なさい。」と叱られても話したいことがあったのか、夜遅くまで話し込んでいました。いっぱいいっぱい悩んで、成長していっているようです。

 最後の夜のキャンプファイヤー。一人ひとりの言葉の中で、「皆と別れたくない。あと1週間、キャンプをしてほしいです。」と小学生の男の子。8日間ですっかり家族になってしまいました。

「一番大切なのは、この8日間で学んだことをこれからおうちに帰った時に、きちんと生かせるように。それから悩んだときは、ここで作ったお友達やヘルパーに相談するように。皆、家族でつながっているのだから。」
1年後に心も体も大きくなった姿を見せてくださいね!

 ヘルパーの皆、何ヶ月も前から時間と労力をたくさん使って準備してありがとう。子供たちを楽しませるため、そしてこどもたちに事故や怪我がないように十分に気遣ってくれました。キャンプができるのはヘルパーの努力のおかげです。本当にありがとう!
 栄養士さんの卵たち、福岡のキャンプの食事は日本一美味しいです。キャンプでの皆の元気の源です。ほとんど寝る時間もなく朝から晩まで台所に立って美味しい食事を作ってくれてありがとう!
 最後に、おじいちゃん、38回も8日間のキャンプを続けられるのはその頑固さからあるからでしょうね。大変感謝しています。お体大切にしてずっとずっと居座っていてください。

「私に人生と言えるものがあるなら、あなたと過ごしたあの夏の日々。。。」

今日は夕立のあと、綺麗な虹がかかっていました。そろそろ夏も終わりです。

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