院長メッセージ

幸せのお裾分け 2004.11.20

院長メッセージ
2004年11月20日

先月、ちょうどもみじが紅く色づきはじめた頃、友人の結婚式に招待され名古屋に行ってきました。彼女(新婦)は2年前まで私と同じ1型糖尿病でした。5歳で発症し、福岡の小児糖尿病サマーキャンプに参加していました。私は16歳で初参加、その時彼女は13歳ですでに糖尿病では私よりずっとベテランでした。こどもの頃から、とても明るくて活発な少女でした。しばらくぶりに会ったのは、私が医師になって、東京から福岡に戻ってきた時でした。その時、彼女は視力がかなり低下しており、腎臓も悪くなっていました。
視力がほとんどなくなったのは27才の時。人生のどん底を味わったという彼女はそこから立ち上り、生活訓練をするするため、大阪のライトハウスで2年間訓練をうけました。すっかり自立し、福岡に戻ってきてからは、私と一緒に食事に行ったり、コンサートに行ったり、そういえば6年前のクリスマスに、彼女の彼(今のご主人)と私の3人で食事に行きました。とってもやさしそうな彼でしっかりあてつけられましたけど・・・。
2年前に膵腎同時移植をうけ、インスリンと透析の生活から開放され(1型糖尿病が完治したのです)、彼女は新しい命と共に新しい人生を歩みはじめました。そして、この春から新しい土地(名古屋)で、やさしいご主人と生活をスタートさせたのです。どんな苦境にあっても、決して明るさと笑顔と感謝を忘れない彼女の生き方にいつも励まされています。福岡を離れて私にとって寂しくなりましたが、新たな土地でご主人といい友人たちに囲まれて、とてもとても幸せそうでした。最初から最後まで、ずっと笑顔と笑いにあふれた結婚式、私も幸せのおすそ分けをいっぱいいただいて、とっても幸せな気持ちで帰ってきました。

「彼女のHPを是非ご覧ください。

http://homepage3.nifty.com/sui-jin/index.htm

きっと皆さんも幸せな気持ちになりますよ。

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