院長メッセージ

Big Island(ハワイ島) マウナ・ケア 2006.05.13

院長メッセージ
2006年05月13日

翌朝、まぶしい日差しで目を覚ましました。
全身の筋肉痛で思うように体が動きません。それでも何とか起き上がってカーテンを明けると、そこには昨日の雨空とは打って変わって、真っ青な空、雄大な海、トロピカルグリーンの景色が広がっていました。 “これぞハワイ!”と言う景色に思わず「キレ―イ!」という歓声を上げました。その声に驚いた皆が目を覚ましました。 

晴れ渡った青空に吸い込まれるように、早速その日の目的地のマウナ・ケアへ向けて、レンタカーでまずはワイメアの街を目指しました。 

ワイメアという街でツアーのジープに乗り換え、そこから4205mのマウナ・ケアをめざして出発しました。途中、裾野に広がる大草原や、牧場の馬や牛達を眺めながら、少しずつ高度が上がっていきました。高山病を防ぐために、標高2800mにある“オニヅカビジターセンター”で休憩をとり、再び出発。ここですでに酸素は地上の80%、気温も10℃位に下がり寒く感じました。夕暮れ迫る頃にあわせて、ジープは山頂に近づき、あたりは真っ白な雪景色に変わっていきました。「ここは本当にハワイ?」と思わせるほどの寒さと雪景色です。そこには日本国立天文台の“すばる望遠鏡”を始め、各国の天体観測体がありました。 

いよいよ4205mの山頂に着き車を降りると、目の前には一面に真っ白な雲海が広がり、その中にまさにオレンジ色の太陽が沈もうとしていたところでした。キーンと張り詰めた空気と自然が作り出した絶景、刻一刻と沈んでいく太陽に見惚れて言葉が出ませんでした。 
すっかり日が沈むと気温も氷点下に下がり、寒さで体が凍えてきました。車で少し下って今度は星空観測です。雲の上から見る闇夜のスクリーンには、満点の星がちりばめられています。生まれて初めてこんなにたくさんの星を見ました。何千年も前からある星や生まれたばかりの星、火星、土星、そして天の川もはっきりとわかりました。ゆっくりと動いている星?それは初めて肉眼でみた人工衛星でした。この果てしない大宇宙に存在するちっぽけな私。。。考えると不思議な気分になりました。満点の星空をしっかり目に焼き付けて、ハワイ島最後の夜とお別れをしました。 

こんなに素晴らしい景色がこの宇宙に存在すること、それを見ることができたこと、そして生きていることへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。この島には本当に神様が宿っているに違いありません。こんな素晴らしい自然を私たち人間の手で汚しては絶対にいけないと思いました。 
大自然と神秘のエネルギーをいっぱいいただいた、とっても楽しい3泊5日の旅でした。 
大事な時間を一緒に過ごしてくれた大好きな仲間にありがとう! Mahalo!

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