センター長メッセージ

CGMという新しい血糖管理ツールの読み方

センター長メッセージ
2017年12月27日

早いもので今年もあと数日で終わろうとしております。
あわただしい年末行事や忘年会ラッシュでお疲れとは思いますが、そろそろ一息ついてご自身の健康のことを振り返ることができる時期でしょう。

アメリカ糖尿病学会の学会誌「Diabetes Care」の12月号は持続グルコースモニタリング(CGM)の特集でした。様々なCGMの有用性が報告され、今後の糖尿病治療の中で大きな役割を担っていくのだろうなと期待します。その中で、どのようにCGM結果を読み解くのかという課題があります。本特集では、「CGM使用に関する国際的コンセンサス」が提言されました。CGMから導き出される多くの基準値についてそれぞれ意義を詳細に説明したうえで、さらにこの順番で読んでいくと理解しやすいという手引きにもなっています。

CGM基準値について整理した表がありましたので日本語化してみました。

CGM結果の解釈にご興味のある方はぜひご覧になられてください。
※画像の2次利用は構いませんが元文献の引用は必要です。
Diabetes Care. 2017 Dec;40(12):1631-1640.

本年は8月から大変多くの方々にお世話になりました。
また来年も南昌江内科クリニックと糖尿病臨床研究センターをよろしくお願いいたします!

(追補)2018.1.25
元の図表の構成を忠実に踏襲しておりましたが、見やすいように関連した項目ごとに枠切りを変えて色わけいたしました。

こう見ると、基準の構成が「平均血糖>低血糖>目標範囲>高血糖>血糖変動>その他」の順になっていることがよくわかりますね。

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